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マカ・その植物学的解説 文章・轄c漢薬品研究所 早川明夫 マカは、テレビ放映や書籍により日本でも認知されるようになってきた。それとともに初期の精力増強のみを対象にした報道から、現在では、不妊症、更年期障害など幅広い効能に、スポットがあてられるようになった。マカは、その効能のみならず、世界で最も海抜の高い、気候の厳しい環境でも栽培できることから、作物の優秀な遺伝子素材としても注目されている。今回はマカの興味深い植物学と最近行なわれている研究について紹介しょう。 ★マカの属するLepidiumc属について マカは、アブラ科のマメグンバイナズナ属である。アブラナ科は、約3000種で構成され、芽キャベツ、クレソン、カリフラワーのような野菜をはじめとして、油科植物のなたね、マスタードのような香辛料、または、飼料用のケールなど商業的に重要な植物が多いことで知られている。約175種あるマメグンバイナズナ属は、アブラナ科で最もおおきな属である。また、原産地は地中海周辺と言われているが、現在は南極大陸を除く全ての大陸に幅広く分布している。存在する証拠の多くから解っていることは、第3紀 6500万年―200万年前の時代、または、第4紀 200万年―1万年前の時代に、その他アブラナ科の品種同様、長距離に分散したという事実である。また、新しい環境で自己を定着させる偕数性と自家受粉という、一般的な遺伝的特徴が世界中に分散する手助けになったと考えられる。 しかし、マメグンバイナズナ属の中でも、胚軸 根に最も近い茎の部分と主根が肥大して食用となるのは、マカのみである。 ★マカの植物学 マカは、主根と胚軸からなる地下組織が大きく肥大してカブに似た貯蔵組織を作る、ロゼット 地べたにはう植物である。葉は、地面に密着して成長し、敷物のように広がる性質がある。地下の部分の胚軸は、種がまかれて約七ヶ月で充分な大きさになり、その色は、紫色からクリーム、黄色と様々である。次に植物は、生殖段階に入る。最初の花では、たった2から3の花のみが種を付ける。同時に植物の茎部では、放射状の葉の下で、生殖のための芽が素早く成長し、第2の枝を生み出す。植物ごとに、約20本の主となる生殖枝が生まれる、それぞれが約13本の側枝を生み出す。次の3ヶ月間で、生殖枝はおびただしい量の総状花房を生み出し、1000個に近い花をつけることとなる。この時期を通じて、花のほとんどは、実わつけ始め、約5週間で成熟する。時が来れば果実は開裂し、成熟した種が放出される。1個のマカから、約14gの種が得られ、1gには、約1600個の種が生まれる。種は、小さく、長さは、2mm、色は明るい褐色から茶色である。種は、水分状態が良好で25℃の気温が、5から7日間続けば発芽する。虫が閉め出された所で、花の付いた植物が自然発生的に実を付けることから、マカは、主に自家受粉の品種であると解っている。 ★マカの臨床と用量 ペルー現地の治療師たちは、マカを肺機能の改善、リューマチと関節炎の治療、呼吸器と生殖器系の問題、また更年期と更年期後の症状軽減、気力の増強、甲状腺と肝臓の調整、男女の精力にも利用している。このマカを治療に使用した現在的先駆者の一人が、尊敬されている心臓学者、ペルーのHugo Malaspina医師である。彼は、10年間、治療にマカを使用している。「マカは、卵巣やその他内分泌腺を刺激し、必要なホルモンを生成させる作用があり、更年期周辺と更年期後の症状が軽減した200人以上の女性患者を私は、診ている。」「更年期と更年期後の女性達には、1日 1200〜3600rのマカで非常に良い結果が得られる」と答えている。現在的な医療の実践と合わせてマカを治療に応用している。ペルーの先駆者には、もう一人 Jorge Agulia Calderon医師がいる。彼は、リマにあるFederico Villarreal国立大学、薬学部長であり、生物化学部の主任であるが、マカには吸収しやすいカルシウムが大量に含まれている上にマグネシウムもあり、子供や成人の脱カルシウム治療に有効であるとして骨粗しょう症、高齢者、高齢者の骨折を含み、幅広い症状に使っている。また、2001年には、ペルーのリマにある大学Cayelano Herediaからマカに関する臨床研究結果がいくつか発表された。主なテーマとしては、1、ラットの生殖機能におけるマカの作用、2、正常な男性の生殖腺、下垂体ホルモンと性欲に関するマカの効果について、3、ウツ、性欲、勃起の回数と硬度に関連しているエストラジオールの正常な男性と高い男性に対するマカの効果 4、明らかに健康な男性のストレスに関連するコルチゾールとデヒドロエビアンドロステロン(DHEA)に対する、マカの効果、5、男性精液の質における、精製マカ治療の効果等である。 |